ドラマ・TV感想

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『再会〜Silent Truth〜』最終回を観た。竹内涼真は「沈黙」で演技する俳優になった

最終回のラスト10分、竹内涼真は一言も喋らなかった。正確に言うと、喋る必要がなかった。目の動きと、握りしめた手と、ゆっくりと井上真央のほうを向く首の角度だけで、すべてが伝わった。『再会〜Silent Truth〜』は、タイトルの通り「沈黙の...
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『リブート』は鈴木亮平の「身体」で語るドラマだった。日曜劇場がまた一段上に行った

鈴木亮平が走っている。息が上がり、汗が滴り、足が重くなっている。でも止まらない。日曜劇場『リブート』の第8話を観たとき、このドラマが「身体」の話であることに改めて気づいた。 脚本・黒岩勉が描く「やり直し」の本質 これは...
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未来への希望と、ちょっとした裏切り 『スター・トレック:スターフリート・アカデミー』に込められたもの

--- 『スター・トレック:スターフリート・アカデミー』を観た。正直に言うと、最初の数エピソードはかなりわくわくしていた。あのスター・トレックの世界で、アカデミーという「始まりの場所」を舞台にするというアイデアは、シリーズに馴染みのな...
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静けさの裏側にある嘘 Huluドラマ「パラダイス」が問いかける”完璧な社会”の代償

「パラダイス」を観始めたのは、何気ない深夜だった。タイトルから漂う皮肉な匂いに引っかかって、とりあえず一話だけのつもりだったのに、気づいたら夜が明けていた。そういう作品だった。 --- 楽園に亀裂が入る瞬間 舞台は、世界有数の著名...
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夜が隠しているものを、私たちは見ようとしているか 『Esa noche』を観て、ざわついたまま眠れなかった話

スペイン語で「あの夜」を意味するタイトルを持つドラマ『Esa noche』を観た。2026年3月に公開されたばかりの作品で、まだ評価の蓄積も少ない。だからこそ、先入観なしに画面に向き合えた。観終わったいま、なんとも言えない感触が手の中に残っ...
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笑いの裏に何かがある スティーヴ・カレルの新作ドラマ「Rooster」が静かに刺さった話

「Rooster」を観た。正直、観る前はそこまで期待していなかった。スティーヴ・カレルのコメディときいて、「ああ、笑えるやつね」くらいの気持ちでいた。ところが観終わってから数時間、なんとなくその余韻が抜けない。これは一体なんだろう、と思って...
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『Marshals』が描く”法の番人”の内側――銃口の先にある人間の話をしたい

『Marshals』を観た。Luke Grimesが主演のドラマシリーズで、2026年3月から放送が始まったばかりの作品だ。正直、最初は「『イエローストーン』のカウボーイがまた西部劇的な世界観に戻ってきたのか」くらいの軽い気持ちで再生ボタン...
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『テッド ザ・シリーズ』が描くのは、ぬいぐるみの話じゃない。”普通になれない奴”の青春だ

『テッド ザ・シリーズ(ted)』をようやく全話観終えた。観終えたのに、なんだかまだジョンの部屋にいるような気分が抜けない。あのちょっと散らかった部屋で、テッドと隣り合って座って、くだらない冗談を言い合いながらも、ふとした瞬間にお互いの孤独...
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『マンスリー彼氏』を観て、私は自分のスマホをそっと裏返した

『マンスリー彼氏(월간남친)』を観終わったあと、しばらくソファから動けなかった。笑って、ちょっと泣いて、そして妙に居心地の悪い沈黙が胸に残った。コメディだと思って気軽に再生ボタンを押したのに、気がついたら自分自身の孤独の輪郭をなぞらされてい...
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『ザ・ピット』が暴いたのは医療崩壊ではなく、私たちの無関心だった

『ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室』を観た。正確に言えば、観終わったあと数日間、ずっとこのドラマのことを考えていた。頭の中でロビナヴィッチ医師の横顔がちらつき、あの救急医療室の蛍光灯の色味が消えてくれない。久しぶりにこういう状態になっ...
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