映画レビュー

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没入と冷静のあいだで 『The Housemaid』が突きつけてくる「信頼」という名の罠

『The Housemaid』を観た。観終わったあと、しばらくソファから立てなかった。 ポール・フェイグ監督、シドニー・スウィーニーとアマンダ・サイフリッドが対峙するこのスリラー。原作はニータ・プロウズの同名小説で、「住み込みの家政婦...
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花嫁は誰のために生まれたのか 『ザ・ブライド!』が突きつけた問い

『ザ・ブライド!』を観た。マギー・ギレンホールが監督を務めたこの作品、正直に言うと、観終わったあと2日ほど引きずった。いい意味でも、悪い意味でも。 最初の30分で完全に飲み込まれた スクリーンの前に座って最初に思ったのは、「ああ、こ...
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PTAが描く「弱い父親」の話。『ワン・バトル・アフター・アナザー』が刺さりすぎて困っている

『ワン・バトル・アフター・アナザー』を観た翌朝、私はしばらくベッドから出られなかった。別に落ち込んでいたわけじゃない。ただ、頭の中でボブという男のことをずっと考えていた。彼のくたびれた背中のことを。 「頼りない男」を主人公に据えること...
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完璧な犯罪者が「人を信じた」瞬間に崩れていく。『クライム101』レビュー

『クライム101』を観た。観終わったあと、しばらくソファから動けなかった。 --- ハイウェイ101号線の向こう側に見えるもの 正直に言うと、序盤はかなり楽しかった。クリス・ヘムズワース演じるデーヴィスが、4年間にわたって完璧な強...
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宇宙まで広がったマリオワールド 「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」を観て、私が考えてしまったこと

--- 「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」を観た。2026年4月1日公開、前作「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」で世界興行収入13億ドルを叩き出したコンビ、マイケル・ジェレニックとアーロン・ホーバスが再びメガホンを取...
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愛という名の呪い――エメラルド・フェネル版『嵐が丘』が描く、救いのない執着の果て

エメラルド・フェネル監督の『嵐が丘』を観た。観終わって、しばらく部屋の電気をつけられなかった。暗いままソファに沈んで、ヒースクリフとキャサリンのことを考えていた。正確には「考えていた」というより、頭のなかにあの荒野の風景と、ジェイコブ・エロ...
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シェイクスピアの妻として生きるということ――『ハムネット』が突きつける愛の残酷さ

『ハムネット』を観た。観てしまった、という言い方のほうが正確かもしれない。クロエ・ジャオが監督だと知っていたから、どこか構えていたのに、気づいたら画面の前でぼろぼろに泣いていた。観終わってから2日経つ今も、アグネスのことを考えている。 ...
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記憶をなくした男が宇宙でひとりで目覚める 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が問いかける「孤独」と「つながり」

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観た。観終わって、しばらく立ち上がれなかった。比喩じゃなくて本当に、エンドロールが流れ終わっても画面を見つめたまま動けなかった。こういう映画に出会うのは久しぶりで、その感覚を忘れないうちに書いておきたい。...
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『ザ・ブラフ ブラッディ・メアリーの戦い』――血の記憶を封じた女が、再び剣を握るとき

『ザ・ブラフ ブラッディ・メアリーの戦い』を観た。観終わった直後、私はしばらくソファから動けなかった。動けなかった理由が「感動」なのか「消化不良」なのか、正直に言うと、自分でもまだ整理がついていない。 静寂と暴力のあいだで息を止めた ...
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『Scream 7』を観て思い知った、”帰還”という名の残酷さについて

『Scream 7』を観た。シリーズへの愛着と、もういい加減終わらせてくれという矛盾した気持ちを抱えたまま劇場の椅子に座り、二時間弱を過ごした。終わったあと、しばらく席を立てなかった。感動とか興奮とか、そういう明快な感情ではなく、もっとざら...
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