春クール、追いきれない推し ,  豊作は本当に幸せか
漫画感想

傷だらけで前へ進む意味を問い続ける 『ベルセルク』という名の呪い

『ベルセルク』を読み終えた、とは言えない。三浦建太郎先生が2021年に亡くなり、物語は未完のまま止まっている。だから正確には「読んでいる途中で止まっている」という状態なのだが、それでも書かずにいられなくなった。読み始めてから頭の中がずっと、...
アニメ感想

地下室への道は、あまりにも遠かった――「進撃の巨人 Season3 Part.2」を観て、しばらく立ち直れなかった話

「進撃の巨人 Season3 Part.2」を観た。正確には、観てしまった、という表現の方が近い。気がついたら朝になっていたし、最終話を見終わったあと、しばらく何もできなかった。こんな状態になったアニメは、久しぶりだった。 壁の外には「答...
ドラマ・TV感想

夜が隠しているものを、私たちは見ようとしているか 『Esa noche』を観て、ざわついたまま眠れなかった話

スペイン語で「あの夜」を意味するタイトルを持つドラマ『Esa noche』を観た。2026年3月に公開されたばかりの作品で、まだ評価の蓄積も少ない。だからこそ、先入観なしに画面に向き合えた。観終わったいま、なんとも言えない感触が手の中に残っ...
映画レビュー

宇宙まで広がったマリオワールド 「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」を観て、私が考えてしまったこと

--- 「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」を観た。2026年4月1日公開、前作「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」で世界興行収入13億ドルを叩き出したコンビ、マイケル・ジェレニックとアーロン・ホーバスが再びメガホンを取...
映画レビュー

愛という名の呪い――エメラルド・フェネル版『嵐が丘』が描く、救いのない執着の果て

エメラルド・フェネル監督の『嵐が丘』を観た。観終わって、しばらく部屋の電気をつけられなかった。暗いままソファに沈んで、ヒースクリフとキャサリンのことを考えていた。正確には「考えていた」というより、頭のなかにあの荒野の風景と、ジェイコブ・エロ...
アニメ感想

時間を巻き戻すたびに、何かが壊れていく 『STEINS;GATE』という体験について

『STEINS;GATE』を観終わった。正確には、最終話を観てからもう三日経つのに、まだ頭の中にオカリンがいる。こういう作品のことを「刺さった」と表現するのが正しいのかよくわからないけど、刺さったという言葉以外に思い当たらない。 「こ...
ドラマ・TV感想

笑いの裏に何かがある スティーヴ・カレルの新作ドラマ「Rooster」が静かに刺さった話

「Rooster」を観た。正直、観る前はそこまで期待していなかった。スティーヴ・カレルのコメディときいて、「ああ、笑えるやつね」くらいの気持ちでいた。ところが観終わってから数時間、なんとなくその余韻が抜けない。これは一体なんだろう、と思って...
映画レビュー

シェイクスピアの妻として生きるということ――『ハムネット』が突きつける愛の残酷さ

『ハムネット』を観た。観てしまった、という言い方のほうが正確かもしれない。クロエ・ジャオが監督だと知っていたから、どこか構えていたのに、気づいたら画面の前でぼろぼろに泣いていた。観終わってから2日経つ今も、アグネスのことを考えている。 ...
映画レビュー

記憶をなくした男が宇宙でひとりで目覚める 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が問いかける「孤独」と「つながり」

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観た。観終わって、しばらく立ち上がれなかった。比喩じゃなくて本当に、エンドロールが流れ終わっても画面を見つめたまま動けなかった。こういう映画に出会うのは久しぶりで、その感覚を忘れないうちに書いておきたい。...
映画レビュー

『ザ・ブラフ ブラッディ・メアリーの戦い』――血の記憶を封じた女が、再び剣を握るとき

『ザ・ブラフ ブラッディ・メアリーの戦い』を観た。観終わった直後、私はしばらくソファから動けなかった。動けなかった理由が「感動」なのか「消化不良」なのか、正直に言うと、自分でもまだ整理がついていない。 静寂と暴力のあいだで息を止めた ...
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